理事長所信

スローガン

真っすぐ~人生に逃げ道はなし~

理念
人と人が支えあい、それぞれの幸せが誰かのためになる組織を創造する

行動指針
型にとらわれず柔軟な発想と想像力を具現化しよう
前向きに限界に挑戦しよう
決意と覚悟を持ち気概を高めよう
綿密な計画をたて完遂させよう


~やると決めたことをやり通せ。その先に己の世界が広がりを見せる~


はじめに


城陽青年会議所は1982年 、全国で696番目に設立された青年会議所として70名を超えるメンバーが集い「今こそ我らが青年都市城陽を愛し、次代を担う若い力の結集によって一人でできなかったことを多くの友と力を合わせ、未来のあるべき姿を模索し発展の礎としなければなりません」という高い志のもと産声をあげ、現在まで受け継がれてきました。時代が変わろうとも設立時から受け継がれてきた志を胸に本年度理事長の職をお預かりさせていただきます。

青年会議所は「奉仕」「修練」「友情」の三信条を掲げ、「明るい豊かな社会の実現」に向け、日々活動・運動を行っています。私が青年会議所に出会い5年の月日が経ち、多くの経験と同志との出会いを得ることができました。様々な価値観や活動を通して得た経験が私という樹に多くの枝葉をつけ、未知なる可能性や想像したことのない世界と巡り合うことができたと感じています。この経験と出会いは不変的であり、自身の活用の仕方により花を咲かことができます。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、今までの常識だけでは通用せず、当たり前だと感じていた現実が急激な変化をもたらし、価値観や働き方にも変化をもたらしたのではないでしょうか。一方、決して悪い結果だけではなく、我々の組織や社業でもデジタル化が進み情報処理の効率化や物理的距離を超えての関係性が構築できるという利点を得ることもできました。それと同時に人と人との関係性の希薄化が顕著となり、改めて人と人まちと人とのつながりをつくる事業構築の大切さに気付き、青年会議所の本質を再確認するという機会となりました。

現在の城陽市は、新名神高速道路開通や大型商業施設の開業予定と次の時代を創る変革期を迎えている中で、我々城陽青年会議所も城陽市と共により良く変革していく必要があると考えます。デジタル化が進みどこにいてもできることが増えている世の中ではありますが、その場でしかできないこともたくさんあり、城陽市にしかない魅力を創造していく必要があると考えます。そして、青年会議所の如何なる職も任期は1年に限られます。会員は1年ごとに様々な役職を経験することで、豊富な経験を積むことができ、各々が課題に挑戦ができるという素晴らしい機会があります。この機会を自分のものにするためにも何事も自分事として捉え向き合うことが大切であり、その気概が個人やまちを変革する礎となると考えます。計画は単年度ではありますが、メンバーは、その気持ちを持ち1年間与えられた役割に対し計画性を持ち完遂していただくことで、熱い気概は必ず次代を担うメンバーに引き継がれていきます。

一人ひとりが輝きを放つ人財の育成

青年会議所の活動と運動の精神は利他の精神であり、個人が、困っている人に如何なることができるのかを考え、行動を起こすことが必要であると考えます。そして、誰かに手を差し伸べるには、同じように悩むのではなく自身の心に余裕を持ち導くことが大切です。そのために、我々の組織の一人ひとりの成長が必要であり、多くの人と関わり多様性を認め合い様々な意見の交換を行うことで新たな考え方が生まれ、自身の価値観や世界観に変革が起こると考えます。また、成長は与えられるものではなく自らの手で掴み取り向き合うことで、個人の可能性が広がり成長のきっかけとなります。
しかしながら、昨今では大きく変化する時代を追いかけることに必死になり新たな技術を身につけたものの大切な部分を見失っているのではないかと感じます。人を変えるのは技術ではなく、変えようと想う志と気概が無くては、人は動かず、人が動かなければ、社会を動かしまちの発展につなげることはできません。だからこそ、本年度は人財育成を大きな使命とし個人の成長を基に活動を行い一人ひとりが輝きを放つ人財へと成長を遂げる必要があります。JC宣言にもある「輝く個性が調和」するべく、一人ひとりが決意と覚悟をもち青年会議所におけるさまざまな機会や学びの場に参加し、経験することで考えや行動は幅広くなりそれぞれの活動に有益な価値をもたらします。

輝きを伝播する組織への変革

高い資質、能力をもつ人財が社会やまちの舵取り役となり、組織のさらなる成長と発展を担っています。一方で、予期せずに変化する社会への戸惑いや責任感の欠如、掲げる目標が不透明であるがため行動力が伴わない現状に直面することも見受けられます。現代社会においては変化に柔軟に対応できる組織力とリーダーシップが求められます。この力は青年経済人として社業の発展はもとより、まちの発展につながり、住み暮らすまちをさらにより良く変えることができると考えます。そして、我々はまちの皆様の社業の発展に対する意識の向上を図り、学びの共有をすることで行動力と実行力を高められるリーダーを育成することができると考えます。
また、組織の中核を担い時代の先頭に立つリーダーとしての自覚を持ち、社会の変化に柔軟に対応できる強いリーダーシップを発揮し、課題解決に取り組み若者たちの模範として私たちが、まちへリーダーの輪の広がりを見せることが必要です。そして、この運動から得られる成長は、社業のみならず周りにも良い影響を与え、この影響は社業の発展とまちの企業様の発展にもつながり好循環が生まれると考えます。より良い運動を起こすためにも、我々は成長し運動をつくる力を身に付けなければならないと考え、成長していくために必要なことは、Active Citizen Frameworkを継承し、課題解決のプロセスを通じた成長サイクルであると考えます 。また、青年会議所には多くの学びの機会が存在し、まちの企業様と各諸団体の皆様とパートナーシップを組み、まちに関わる多くの方々に学びを共有し、成長の機会を広く提供できると確信しております。我々の使命は、まちにより良い変化を起こすための成長と発展の機会を提供することあり、活動拠点である城陽市の行政、各諸団体・企業の皆様と共に成長し発展していく必要があります。

未来へつなげるまちの魅力の創出

我々はまちに対してどのような働きかけができるのか、まちの課題とはどのようなものなのか。社会構造が大きく変わりゆく中で、人とのつながりや生き方は多様性を持ち、過去との比較ではなく未来を考えていかなければなりません。デジタル化が進むことで作業や形づくりは簡素化することができましたが、実際に体感することでしか得られない価値や感動や意識が多くあります。私たちは社会を変革する団体として、市民の皆様から必要とされる団体にならならなければいけません。
しかし、変革を起こすことは容易ではなく誰も挑戦できなかったことを協議し挑戦していくためにも、様々なパートナーシップを組み、まちをよくしたいと思う同志との連携を今後も強化しまちの課題に取り組みます。また、考え方や生き方の違いは対立の構図ではなく、多様性や包括性といった価値観の中で、城陽市における課題は何か、我々にできることは何なのかを真剣に考え課題解決に向け実行していかなければいけません。これまで、城陽青年会議所は「城陽マラソン」「城陽秋花火大会」とまちの皆様に共感していただいた事業を行ってきた歴史があり、今後も持続可能な地域の実現へと突き進んでいくためにも、輝く個性を生かし市民の皆様に共鳴していただける事業の構築を行い、未来につなげるまちの魅力を創造するべく邁進して参ります。

青年会議所最大の機会の提供

本年度、日本青年会議所近畿地区京都ブロック協議会会長を輩出するにあたり光栄に思います。京都府内各地青年会議所のメンバーと共に学ぶためにも、会長輩出せていただく唯一無二の理事長としてより一層の責任とプライドを持ち共に活動していく所存です。また、ブロック出向とは青年会議所の大きな魅力のひとつとなり、LOMの垣根を超えた出会いと学びがあります。人生を良くするのは自分次第であると考えますが、私自身入会から毎年出向の機会を頂いたことで新たな価値観と世界観を得ることができました。出会いと経験を積み上げることこそがそれぞれの人生に豊かな光を与え、人生の可能性を広げることができます。だからこそメンバーには多くの機会を自ら掴んでいただき自らの人生に生かしていただきたいと思います。

また、ここでの出会いと学びは、他の地域の活動や特性を知ることができ、我々の拠点である城陽のまちや市民の皆様に対しより良い運動・活動につながる一助になり、さらに魅力的なまちを創造する力になることを確信しております。そして、城陽青年会議所は姉妹青年会議所である大韓民国慶山青年会議所との関係性は不変であり、新型コロナウイルスにより長らく交流が途切れていた交流を本年度は再開したいと切に願っております。
デジタル化が進む世の中で距離を超えた活動の機会は多く点在しておりますが、具体的でなくなかなか行動に移すまでには至らないことも多くあります。しかし、青年会議所を通じた国際的な同志との出会いは大きなスケールメリットとなり、計り知れない可能性を秘めておりこのチャンスを最大限に生かしていきましょう。

結び

人はどのような事柄に魅力を感じ、どのような人財に惹かれるのでしょうか。
青年会議所の継続には人材が必要であり常に会員拡大に取り組みつなげていく必要があります。そのためには組織に属する我々が人材から人財へと自己成長を果たし、輝きを放つことが人材の獲得の大きな武器となります。メンバー全員が普段から意識を高め活動することで必ず組織が活性化されます。1年間を通し常に会員の拡大に目を向け活動・運動を行います。
人生は誰かに左右されるものではありません。あなたの人生に起きる出来事には意味があり、意味を知るためには向き合うことが大切です。しかしながら、いかなる事柄にも前向きに捉えることはとても難しく、迷いや悩みが訪れ道に迷う時があります。その時に大切なのは、人生の目的・目標となり、目指す未来が必ず私たちを導いてくれると確信しています。そして、本年度の活動では、能動的に行動し多様性を認め合いそれぞれの目的・目標を定め全員が前向きに挑戦できる人財へと成長を遂げる機会を提供いたします。先ずは近くの誰かのために自身の幸せを掴みましょう。

2023年 一般社団法人 城陽青年会議所
理事長 鈴木 元空丸