鶴谷 啓明 理事長 所信

スローガン

ONE PIECE ~笑顔輝くまちへ~

基本理念

誰もが輝き活躍できる
夢と希望に溢れる
城陽市の実現

常に感謝の気持ちをもち行動しよう

自分だけでなく誰かのために行動しよう

自身の役割に対し前向きに取り組み行動しよう

青年経済人らしく約束を守り礼儀正しく行動しよう

【はじめに】

世界を覆う分断と対立、多くの戦争や紛争が起き、生きる術が問われ、異なる価値観から生ずる衝突が世界を覆い、混沌とした世界情勢となっている。しかし遠い国で起きており、私達には関係のないことだと思っていないだろうか。「あなたを救う唯一の道は、他者を救うことだ」これはレバノン出身の詩人の言葉ですが、私たちは誰かが大きな問題や困難が直面した時に、救いの手を差し伸べることができているでしょうか。人々が協力しあい、お互い助け合うことができれば、明るい未来は必ず訪れます。
いまこそ、私達が手を取りあい、誰かのために行動することで青年会議所の使命でもある明るい豊かな社会の実現に向け運動を展開していく必要があります。

【未来のまち創造】

城陽市は日本の新たな国土軸として、現在、新名神高速道路の全線開通といった広域交通ネットワークの形成や、JR 奈良線の複線化などの大きな変革を迎えようとしており、交流人口が大きく増加することが見込まれています。そのインパクトを活用し、新たな雇用の創出による就労人口の増加・定着に向けて、拠点となる鉄道駅周辺のにぎわいづくりや、広域圏からの利用が見込まれる場所において、京都府内初となるプレミアム・アウトレットの開業や工業・流通機能の集積や維持・誘導を目指しております。
まちは発展を遂げようとしているその一方で自治会への参加者が減少し、市民のニーズが多様化しているため、地域住民同士の交流の機会が減っています。これまでは地域のつながりと交流を通じて、様々な問題に対して住民同士の助け合いなどのインフォーマルサービスが行われてきました。しかし、少子高齢化や単身世帯の増加、世帯規模の縮小などにより、地域の交流が減少し、従来の支援では対応しきれない多様で複雑な問題が浮き彫りになっています。その結果、社会全体のつながりが弱まり、「孤独・孤立」の問題が顕在化しています。しかし、コロナ禍後において人々の支えあいや社会貢献に対する意識に関して「社会貢献や人とのつながりの意識は高く」「社会の一員として、何かの役立ちたい」と思っている方も多く存在しております。
今一度まちの課題を考え、青年会議所だからできることを行政各種諸団体と協議し、まちの魅力を発信していくことで課題解決の一助となると確信しております。強いリーダーシップを発揮し地域や人々に夢を与えられる一片と我々がなる必要があります。

【まちに必要とされる人財の育成】

私たち青年会議所メンバーの多くは会社経営者や、管理職というそれぞれの組織のリーダーが多く在籍しております。青年会議所活動での学びを能動的に取り入れることで自身の成長に必ずつながると確信しております。ひいては社業や所属する組織の成長につなげることができます。私自身も青年会議所に入会し、多くの学びの機会を得ることによって、入会前にはなかった様々な価値観やスキルを身に着けることができました。
青年会議所には、他では経験できない多くの機会の提供があります。青年会議所に入会し、何を学び、何のために学び、何を人生に活かすのか全ては自分自身の向き合い方により左右され、今後の人生を大きく変える経験を積むことができることがこの青年会議所という団体にある可能性だと感じています。

現代社会において人工知能や情報通信技術の発達により、人工知能の言う通りに行動すると失敗をすることが少なく、私たちの代わりに仕事を担うことができる可能性のある時代です。効率性があがり便利となりますが、「思いやりの心」や「気配り」や「優しさ」は我々人間にしかないものです。そのような思いや気持ちは、「失敗から這い上がり自らの殻を破る経験」「誰かと困難に向き合い助け合い絆を深める経験」から培われます。挑戦しつかみとるのは自分次第ですが、ここ青年会議所にはそのような挑戦できる環境も用意されています。

人が成長するということは何を指すのでしょうか。私自身は「できなかったことができる」ことが成長と考えています。困難や課題解決に向けて行動することで自身を成長させ、自ら考え挑戦することのできる人財が、地域に憧れを与えられる青年経済団体として価値を高めていくことができるでしょう。

【能動的かつニューノーマルな組織へ】

社会的多様性は異なる特徴や特性を持つ者が所属する集団としては大切にしていく必要があります。一人ひとりに強みと弱みが存在しそれをお互いが認めあい尊重することで、個人の力が存分に発揮され組織力も高まります。しかし、青年会議所の理念やビジョンを理解し同じ目的に向かわなければ組織は崩壊してしまいます。青年会議所運動は組織の根幹を担う運営が重要であり、長年築き上げられたルールと、代々引き継がれてきたプロトコルのもと運営されてきました。青年会議所が掲げる、ミッション、ビジョンを「共通の価値観」とし大切にしていくことで先輩諸兄姉が積み上げてきた組織はより強固になります。
これまで、率先して時代に即した新たなツールを取り入れることで、諸会議や会の運営をより進化させることができてきました。これまで、ホームページや SNS などを通じて組織のブランディングを図ってきました。しかし、市民の方々へ効果的に発信するこができていないのが現状であります。
これからは外部パートナーと共に城陽青年会議所の魅力を伝え、各運動が最大限の効果を発揮できるよう、新しい発信方法や手段を検討し、市民の皆様に届く戦略を構築してまいります。これまので固定観念を捨て、発想の転換を柔軟に行い、時代に即した能動的かつ新たな組織の基盤を創る必要があります。

【まちに必要とされる人財の創出】

これまで 43 年間先輩諸兄姉が歴史を紡いでくれてくれました。それは地域の発展のためにこれまで多くの時間をかけ運動を展開した結果です。明るい豊かな社会を実現するためには、同じ志を持つ仲間の力が不可欠であり、新たなリーダーの創出が必要です。城陽青年会議所が創立 45 周年に向けて力強く踏み出していくためにも会員拡大が重要であります。
私たち一人ひとりが、青年会議所活動に価値を見出し、魅力を感じることで、身近な友人や知人に声をかけ、メンバー全員で会員拡大を行うことで新たな仲間が同じ目的をもち活動する組織となります。
我々だけの力だけでなく、我々の運動や活動に対していつも暖かく見守っていただいている先輩諸兄姉の皆様と連携を絶やすことなく、情報共有を行うことで、さらなる人財の発掘につながるはずです。これからの時代に即した柔軟な組織運営を行うことで、若者や女性が自然と集まり活躍できる魅力ある団体となり、地域により一層必要とされる青年会議所になると確信しております。

【新たな価値観の創造と新たな仲間との出会いの場】

出向制度を活用することで地元のみならず、府内、地区、全国、全世界の多くの仲間に出会えるチャンスがあります。LOM のメンバーとの深い関係性も大切ですが、出向による新たな出会いや考え方に触れることにより、視点を変えることができます。これまで出会ったことのない人と出会い、訪れたことのない場所を体験できることが青年会議所活動の最大の魅力であると感じています。私自身出向から数多くの経験をさせていただき、新たな仲間とも出会うことができました。限られた時間を活用し、一歩前に踏み出すことにより、人生において二度と経験することができないかけがえのない経験が自分を変えるチャレンジとなるはずです。

姉妹青年会議所である大韓民国慶山青年会議所とは、昨年度から交流も再開され 5 月 5 日のこどもの日の式典には来賓として参加させていただきました。慶山青年会議所は国境を越えた同志であり、本年度も交流を図り城陽青年会議所とのよりよい関係性を強固なものとしたいと思います。

【結びに】

今の自分を作ってくれたのは青年会議所の活動があったからです。私は「まちづくりがしたい」という想いで友人の紹介から、城陽青年会議所の門をたたきました。自ら門をたたいた私でも入会して数年間は何となくいける時に行けばいいか。本業が大変だから仕方ないか。と何かと言い訳をして活動に参加していなかったのが現状です。しかし、活動を続けるうちに、たくさんの仲間に出会い、しんどい時には肩を貸してもらい助けてくれた仲間がいたから、気が付けば本気で取り組むようになっていました。
何を目的に青年会議所活動をやっているのも大切かもしれませんが、誰かのために活動することが結果として、ある目的に突き動かされていることもあります。しんどいこともたくさんありますが、その分楽しいこともたくさんあります。辛いことや逃げ出したくなることもあるけど、前を向き誠実に歩んでいけば、大きな気付きがあり、1年後には違う世界が広がっています。本気でやってもやらなくても 40 歳となり卒業を迎える日がきます。与えられた機会をどれだけ本気で向き合い、多くの仲間ができるかで 40 歳以降の人生は大きく変わると信じています。周りへの感謝の気持ちを忘れずに、自分だけでなく誰かのために行動を起こしてください。そして JC 活動を楽しんで欲しいと思います。楽しい所に人は集まり、それが大きなムーブメントを生みます。私たち一人ひとりの強みを生かし、社会の大きなピースとなれるよう、共に歩んでいきましょう。

ONE PIECE~笑顔輝くまちへ~